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日本人の英語 / マーク・ピーターセン
日本人の英語 (岩波新書)日本人の英語 (岩波新書)
(1988/04)
マーク ピーターセン

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雑誌「科学」に1986年1月号から1987年12月号まで掲載されていた連載をまとめたもので、日本人が間違えがちな英語の表現について、"a"と"the"の違い、単数と複数の違いなどから副詞や接続詞の使い方に至るまで取り上げられている。

掲載されていた雑誌からも、日本人が「書く」英語に焦点を当てられているようですが、主に読むことがメインの私にとっても、気がついていなかったことやこうやって読めばいいんだ!と目から鱗が落ちるような話がたくさん載っていました。とくに最初の方の"a"と"the"の違い、単数と複数の違いによって指し示すものの違い、完了形と進行形の違いによる受け取り方の違いなどが、今までよくわかっていなくてもやもやしていたところの霧が少し晴れた感じです。ただ、これはもう完璧に理解した、とまではいかないので、あとは今まで通り(というか、最近サボりがちですが)英語の本をたくさん読むようにして感覚をつかんでいくのと、またしばらくたったらこの本を読み直してみたいと思います。英語をある程度読んだ上で、英語を書く必要がある人が読むと役に立ちそうな本かな。

続・日本人の英語 (岩波新書)も出ているようなので、こちらも読んでみたいです。

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本を読む本 / モーティマー・J・アドラー、C.V.ドーレン
本を読む本 (講談社学術文庫)本を読む本 (講談社学術文庫)
(1997/10)
モーティマー・J. アドラーC.V. ドーレン

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読書には4つのレベルがあり、それぞれのレベルに応じた読み方というものがある。その読み方、読書の技術について解説している。

どちらかというと、私が普段読んでいる小説・文学よりはビジネス本などを含めた理論書・技術書を読むときに参考になる内容でした。それについては後ほど書きますが、まず思ったことについて。読書の第一段階は初級読書で、初級読書の中でもさらに4段階に分かれます。1.読みかた準備期 肉体的、心的に読みかたを習得するための準備が整う時期 2.ごく簡単なものの読みかたを覚える 文脈をたどる、筋道をつかむなど 3.用語が急速に増え、文脈をたどって知らない単語の意味をつかむ技術を身につける 4.それまで習得した読書技術にみがきをかける 読書体験を自分のものにする 以上の4つですが、外国語を読めるようになるというのは、上記の段階の2?3の経験をたくさん積んで、語彙を増やし、知らない単語も推測できるようになり、文脈をたどることができるようになるということなのかな、と思いました。1.の読みかた準備期にあたることとしては、文法や発音の基本を知っていること、になるのでしょうか。今の私の英語の読書は、2段階目と3段階目をうろうろとしているくらいかなー。ここがこの話の要だろうというところで文意がとれなくなると、引っかかってしまいます。知らない単語の意味をつかむのもまだまだ苦手ですし、もう少し簡単な本をたくさん読んだ方がいいのかな。

読書の第二段階は点検読書ですが、ここでシェイクスピアの戯曲を読む例が挙げられています。各シーンごとに語彙集で単語を引いて、学者の脚注を調べて、というのがアメリカの高校生の典型のようです。日本での古典の授業や、英語の長文を読むときとあまり変わりません。まずは意味がわからないところは飛ばしてざっと読んで全体を把握し、そのあとから念入りに読めばよい、というのは多読と通じるところがあります。

第三段階は分析読書です。これがこの本のメインで、大部分のページが割かれています。大学のレポートや卒論を書くときにこの本を知っていれば、もっとましな内容のレポートや論文が書けたことだろうと思います。本を読むスピードや理解する早さの違いが学生生活のみならず、社会人となってからも成果をあげる早さ、成果の内容の違いを生むような気がします。今から思えば、学生時代の読書は点検読書止まりだったのかな。大まかに本の内容を理解はしていたと思いますが、本の内容を批評するところまではできていなかったかも。

高校生か大学生がこの本を読むのが一番得るものが大きそうな気がしますが、社会人でも読書を通じて新しいことを学ぼうとしている人や物事をより深く理解しようと思っている人には、得られるものがあるのではないかと思います。

DIVE!!(上)(下) / 森絵都
DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫)DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫)
(2006/05/25)
森 絵都

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DIVE!!〈下〉 (角川文庫) (角川文庫)DIVE!!〈下〉 (角川文庫) (角川文庫)
(2006/05/25)
森 絵都

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平凡だけど素直で、仲間とともにダイビングを楽しんでいた知季。知季の憧れでもある、両親が元オリンピック選手のサラブレッドでクールで完璧主義の要一。彼らが通っていたダイビングクラブが閉鎖の危機に直面し、クラブを守るためにアメリカ帰りの女コーチがやってきた。また彼女は、祖父にダイビングを習い海で飛び込みの練習していた野性的な飛沫を連れてきた。彼らが来たことで、知季たちの状況が変わっていく。女コーチのやり方は知季たちが今までやってきたやり方とは全然違っていたが、知季はだんだんとその才能を表していく。

文庫で上下巻にわかれていますが、もとは4巻で発売されており、文庫でも4部構成となっています。クラブの存続をかけてオリンピックまで目指してしまうというスポ根小説です。これも、競技人口が少ない飛び込みという競技だからこそリアリティを感じられるのでしょうね。そういう意味では、マンガですけどフィギュアスケートのペアで世界を目指す「銀のロマンティック…わはは」(川原泉)にも通じるものがあるかも。話の展開なんかは全然違うんですけど。

「スポ根」ときくと暑苦しいイメージがあってあまり得意ではないと思っていたのですが、いやいや全然そんなことはなかったです。目標に向かって努力し、挫折も味わい乗り越え、弱点を克服し…という部分では確かに「スポ根」なんですが、なんというか爽やかで、読んでいてすがすがしさを感じました。また、主要な3人のキャラが立っていて、彼らの性格の違いなどの対比がおもしろいです。おまけに他の代表選手たち(ピンキー山田など)やまわりの大人もしっかりと描かれていて、ちょっとしか出てこなくてもわりと印象に残るキャラが多かったです。飛び込みは以前からわりと好きな競技でしたが、あえて競技やっている日を探してテレビで見るというほどでもなく、たまたまやっていれば見るという程度でしたが、この本を読んでから俄然興味がわいてきました。昨年のオリンピック前に読んでいればテレビ中継が見られたかもしれないのに、タイミングを逃したようで残念です。次は2012年のロンドンですね。中継してくれるとよいのですが。

もうおもしろくて、上下巻を1日で読んでしまいました。もとは児童向けの本だったようですね。守り人シリーズといい、梨木香歩さんの本といい、最近の児童向けの本は大人も読める良書が多くてうれしいです。森さんの他の本も読んでみようと思います。

関連タグ:児童書 森絵都 
古書店アゼリアの死体 / 若竹七海
古書店アゼリアの死体 (光文社文庫)古書店アゼリアの死体 (光文社文庫)
(2003/09)
若竹 七海

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勤め先の編集プロダクションが倒産し、憂さ晴らしにとホテルに泊まれば火災に遭遇し、カウンセラーに相談すれば新興宗教に勧誘され…とさんざんな出来事が続き、葉崎の海に「バカヤロー」と叫びにやってきたら、死体が打ち上がってきた。事情聴取のために葉崎にとどまらなければならなくなった真琴は、古書店アゼリアを見つけ、なぜか店主紅子からロマンス小説に関するテストをされ、アゼリアの店番を引き受けることになる。葉崎市を巡るミステリー。

ロマンス小説がたくさん出てくるというので興味を持って読んでみました。あとから知ったのですが、葉崎市が舞台のシリーズになっているようで、この本は2作目なのだそうです。といっても、ゆるい繋がりのようで前作を知らなくても特に支障なく楽しめました。きっと1作目から読んでいる人には楽しめるポイントがもっとたくさんあるのでしょうけど。400p超でなかなかの長編ですが、テンポよく話が進むのでさくさくと読めました。最後にどんでん返しというか、えーっと思えるエピソードが出てきて怖かったです。コージーミステリーってもっとほのぼのした感じで終わるんだと思っていたので、意外でした。他の作家のコージーミステリーの本も読んでみて、このジャンルってどんな感じなのかを知りたくなりました。ロマンス小説に関しては巻末に解説がつくほどの充実ぶりで、読んだことはありませんがタイトルや作者名は知っているというものがちらほらありました。これから洋書でロマンス小説を読もうと計画中なので、いいインデックスになりそうです(笑)

葉崎市が舞台となっているシリーズは以下のとおりです。

All Aboutの若竹さんの<葉崎市>シリーズという紹介記事を参考にしました。出版社が多岐にわたっているので、純粋なシリーズは光文社のシリーズなのでしょうか?若竹さんの本をまとめて読んでみると、何か発見があるのかもしれません。

関連タグ:ミステリー 若竹七海 
空飛ぶ馬 / 北村薫
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
(1994/03)
北村 薫

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女子大生の「私」は教授の紹介で落語家の円紫師匠と出会った。身近な謎を二人で解くミステリー。

殺人の起こらないミステリーを探していて出会った本です。女子大生の「私」は落語に造詣が深く、読書も大好き。二人の友達もそれぞれ個性があって魅力的です。一方円紫師匠は観察眼、洞察力ともに鋭く、しかし芸も所作も柔らかで穏やか。落語にまつわる話もたくさん出てきて、昨年のNHKドラマ「ちりとてちん」で落語に少し親しみをもった私には、落語をもっと知ったらより楽しめそうかな、と思いました。この本には5つの話が収められていますが、印象に残ったのは「砂糖合戦」かな。喫茶店での他の客のふとした動作に気付いたのがきっかけのお話。人の怒りや恨み、歪みといったものが出てきて、ちょっぴり苦い思いを感じたりもするのですが、その分印象深いです。タイトルの「空飛ぶ馬」は一転してかわいらしいお話。これが最後にあることで、読後感もとても爽やかでした。

シリーズは以下のように続きます。

関連タグ:ミステリー 北村薫 

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