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![]() | When Hitler Stole Pink Rabbit (1997/11) Judith Kerr 商品詳細を見る |
When Hitler Stole Pink Rabbitを読み終わりました。 翻訳もされているようです。ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ (評論社の児童図書館・文学の部屋)
ユダヤ人のAnnaはベルリンに両親と兄と4人で暮らしていましたが、 選挙でナチスが勝ちそうな状況となり、今までの生活が一変します。 パスポートを取り上げられるかもしれないため、まず父がプラハに、 そして母と兄とAnnaは父とスイスのチューリヒで落ち合うことになります。 はじめての外国での生活は、言葉こそ同じですがいろいろと違うことが たくさんあり、ベルリンにいたときにはいたお手伝いさんもおらず、 とまどうことばかりでした。ようやく慣れてきたころ、スイスにも ナチスの影が忍び寄ります。
ナチスに追われるユダヤ人の話といってまっさきに思い浮かぶのは The Diary of a Young Girl: The Definitive Edition (アンネの日記 (文春文庫))ですが、ナチスが身近に 迫ってくる前に国外に脱出できたからか、生活を楽しむ余裕も感じられます。 そうはいっても、ベルリンにいたときにはいたお手伝いさんも スイスに来てからはパパが以前ほど稼げなくなってしまったので 雇えなくなってしまうし、スイスからさらにパリに移ってからは 不況のせいもありますます生活は厳しくなってしまいます。 今まで家のことはお手伝いさんまかせだったママも ごはんを作ったり、子供たちのためのセーターを編んだりします。 でも、はじめて編むセーターはやっぱり難しいんですよ。 そのセーターの記述のところで、どんなセーターか思い浮かぶようで くすっと笑ってしまいました。
あと、パリに移ってからAnnaと兄のMaxはフランス語を覚えなければ ならなくなるのですが、Annaがフランス語を「体得」した日のことも 書かれています。霧がぱっと晴れるように会話ができるように なったAnnaがうらやましいなー。私も英語でそんな体験をしてみたいです。
- 2008-05/21 15:13
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